カナダで頑張る日本人女性

カナダで頑張る日本人女性 Vol.2 Yu Hatano

カナダの好きなところを教えてください。

カナダは、良い意味でも悪い意味でも許容範囲が広く住みやすいです。カナダ人の多様性が高く、柔軟でおおらかな所が好きです。子育てはカナダ以外では出来なかったと思います。

カナダの大自然の美しさも好きです。

Tofinoにて子供たちと

いつカナダに移住しましたか。

2006年にバンクーバーに移住しました。

大好きな大分の景色

カナダに住んで一番大変だったことを教えてください。

子育て中に、言葉の壁を感じました。特に、子供たちを病院に連れて行かなくてはいけないときは、間違ってはいけないというプレッシャーが思った以上にストレスでした。

カナダ移住後すぐに妊娠したので、友達も家族も仕事ない日本とは全く異なる生活で、新しい環境に慣れるのが大変でした。孤独感でいっぱいでしたが、誰にもそれを話すことが出来ず隠していました。

日本では何をしていましたか。

日本では、ヨーロッパやアジア各国を訪れて、家具や生活雑貨のバイヤーをしていました。その時に、美しい職人の作品にたくさん出会いました。将来は、日本の職人とカナダの企業を繋ぐ会社を創りたいと思っています。

今していることを教えてください。

2017年に始めたOgojo Canadaでは、子育て中のお母さんがみんなと繋がれたり、才能と需要を繋げられるプラットフォームの構築(現在、FacebookグループIDOBATA-KAIGI)を目指しています。その中から色々な活動やビジネスが生まれたら嬉しいです。他には、Ogojo Jan食べるラー油のプロジェクトにも取り組んでいます。

初めてのポップアップショップ 大分にて

あなたのモットーを教えてください。

モットーはどうにかなる、ケセラセラです。私は、人の想いを聞くのが好きです。話しをしていると、最初の見た感じでは分からない部分、想いや情熱がポロリと出てきます。それを私が汲み取って繋げていくことで、その方たちに自分の好きなことをして欲しいのです。想いと想いを繋げることで面白いことが生まれる可能性を見るのが楽しいし好きだからです。2019年に開催したキッズマルシェもこのインタビューも誰かと誰かを繋げたい、そういう意図から活動しています。

編集者より

キャリア志向で日本では仕事もプライベートも充実した生活を送っていたゆうさんは、自分が専業主婦になることなど全く想像していなかったそうです。カナダに移住し子供を産んでからは、その生活のギャップに自分を見失ってしまう苦しい時期を過ごしました。それでも、「母」になることを学び、子供や家族のために最善を尽くすことに力を注いできました。そして子育てに少し余裕が出来てきた今、自分の好きなこと、やりたいことに力を注ぐ次のステージに進み始めました。ゆうさんのセンスと日本の職人さんたちのコラボから何を生み出し展開していくのか、これからがとても楽しみです。